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電波測定に挑戦!2.4GHzと5GHzってどのくらい違いがあるの??|サンテレかめら検証室

こんにちは!ITソリューション営業部のネットワークカメラチームのアスカです。

同じくITソリューション営業部、無線ネットワークチームのミウです。

前回はサンテレホン主催ICT総合展示会についてのレポート記事を書いたね!
今回はまた通常に戻って検証の記事を書くことになるんだけど、ミウはやってみたい検証ある?

そうだな~。
最近仕事の依頼で無線LANのサイトサーベイを頼まれたのだけど、Ekahauというツールを使用して、電波調査をしたんだよね。
普通は目に見えないWi-Fiの電波を測定して可視化する図を作れてすごく興味深かったんだけど、今回の検証にも使えないかなと思った!

そんな便利なツールがあるんだ( ゚Д゚)
確かにアクセスポイントを設置するとき、どれくらいの台数が必要なのか、どこに配置すればいいのか感覚だけではわからないから、そういうツールがあるといい参考になりそうだね。

そうそう!Ekahauはパソコンに入れて使うソフトウェアで、実際に電波測定を行うときはこのSidekickという製品もセットで使うよ。
Ekahauが入ったパソコンとケーブルでつなげて、Sidekickは肩からかけて計測を行うよ。

電波測定に必要なもの一式

測定の準備をしよう

この機械で測定するんだ(◎_◎)
もっと、大きい機械を使って測定するのかと思ってた!
この装置を背負って測定対象のフロアを歩き回って電波測定をするってこと?

うん!電波を測定したい場所を隅から隅まで歩くことで、電波の強さを色で表してくれるよ。
事前に現場の図面を取り込んでおいて、自分が歩いた場所に合わせてクリックすることで簡単に作成できるよ。
図は「ヒートマップ」と呼ばれているんだ。

すごい!私もヒートマップを作ってみたい!

じゃあ検証ルームにあるアクセスポイントを持ってきて、早速電波を吹かせてみよう。

今回使用するアクセスポイント

今回使用するアクセスポイント

これはYAMAHAの WLX222(W) という機種のアクセスポイントで、Wi-Fi6のモデルなの!
Wi-Fi6ということは、2.4GHz帯と5GHz帯、2つの周波数帯を利用できるね。
試しに2種類の周波数帯の電波の飛び方に、どれくらい違いがあるのか見てみようか?

周波数帯ごとのヒートマップも作れるの?

作れるよ!
2.4GHzは遠くまで電波が届いたり障害物をまわりこむ特性があるけど、5GHzはあまり遠くまで飛ばないらしいから、周波数帯ごとの違いを実際に検証できたらいいなと思って!

いいね!検証らしくなってきたかも!

アクセスポイントをPCに接続

アクセスポイントをPCに接続

本社のカフェスペースにやってきたよ!この広いスペースで電波を飛ばして測定してみよう。
まずはWLX222(アクセスポイント)をYPS-PoE-AT(PoEインジェクター)とPCにつなげたよ。

WLX222のIPアドレスでWeb GUIに入ったよ。
アクセスポイントのランプもついているし、電波は問題なく飛ばせているのかな?

じゃあわかりやすいように、アクセスポイントのSSIDとパスワードを変更しようか。
SSIDは「kamekenn」、パスワードは今日の日付にしようか。

SSIDって何??

Wi-Fiを識別するための名前のことをSSID(Service Set Identifier)って呼ぶの。
PCとかスマホをWi-Fiに接続させるときに、画面上に表示されてる名前の部分だよ!

なるほど!
SSIDを設定すれば、Ekahau上に表示されて電波が飛んでいるのがわかるよね。早速Ekahauで見てみよう!

Ekahau画面でもSSID(kamekenn)を確認!

Ekahau画面でもSSID(kamekenn)を確認

kamekennというSSIDがあったよ!
これで電波がしっかり飛んでいることはわかったね。
次は実際に歩き回って、どれくらいの範囲で電波が届いているのか見てみようよ。

わかった!簡略化した図面を作ったから、それをEkahauに取り込んで…。
この図面通り、カフェスペースとそこにつながる廊下、廊下沿いの部屋にも入って測定してみようか。
サーバー室など立ち入りできない部屋もあるけど、それを除いてもけっこう広い範囲で検証ができそうじゃない?

今回使用する、本社カフェスペース周辺の簡略図面

今回使用する、本社カフェスペース周辺の簡略図面

そうだね!早速出発しよう( `ー´)ノ

~電波測定中~

よし!全範囲歩き終わったね。
歩き回る速度を一定にするのと、自分の立ち位置と画面上の図面の位置を合わせてクリックしていくのが少し難しくてコツが必要だったけど、慣れてきたらうまくできるようになってきた!

これで電波測定はマスターしたね!
じゃあ測定した電波を見てみようか。
「kamekenn」のアクセスポイントの電波のみを抽出して、2.4GHzと5GHzでそれぞれ確かめてみよう!

2.4GHzのヒートマップと5GHzのヒートマップ

緑色が一番電波が強くて、黄色っぽくなるにつれて弱くなっているんでしょ?
うーん…。5GHzのほうが遠くに電波が飛びにくいって言ってたけど、このヒートマップを見る限りあまりその特性があらわれていないね。
どちらの電波もしっかりと端のエリアまで届いている!
原因はなんだろう?

おそらく範囲が狭すぎるのと、障害物が少なめだからそれほど差が出なかったのかもね。
それくらい電波がしっかり飛ぶアクセスポイントだということはわかったけど、もう少し遠くにアクセスポイントを設置してみてもう一度検証してみようか。

電波の飛ぶ範囲ってこんなに広いんだね(._.)
じゃあ、カフェスペースではなくて隣の業務スペースにアクセスポイントを移動させて、もう少し電波が弱い状態で測定してみようか!

アクセスポイントを遠くに再設置!

アクセスポイントを遠くに再設置!

~電波測定中~

電波測定完了!
アクセスポイントを業務スペースに置いても、ある程度電波は届いているみたいだったけど周波数帯ごとに違いは見られるかな。

アクセスポイントを遠くに再設置!

見て!図面の下部分と右部分がグレーになっているけど、ここは電波がかなり弱いってことだよね。
5GHzの電波のほうが、グレーの部分が大きいよ!

ほんとだ!ということは、2.4GHzのほうが障害物に強くて遠くまで飛ぶけど、5GHzは飛びにくいという特性のとおりになっているね!
検証成功じゃない?

そうだね!2回目にして期待している結果がでて良かったよ~。

~後片付け中~

今回はWi-Fi6のWLX222で検証を行ったけど、WLX323というアクセスポイントもあるんだ。
サイズも少し違うんだけど、一番の違いはWi-Fi6Eに対応していることなんだ。

WLX323とWLX222本体

WLX323とWLX222本体

Wi-Fi6Eということは、2.4GHzと5GHzだけじゃなくて、6GHzの周波数帯の電波も飛ばせるんだっけ?
Ekahauが6GHzの測定に対応したら、6GHzの電波の広がり方も測定してみたいよね!

うんうん!
6GHz帯は帯域も多く確保できて、接続台数やスループットも向上しているらしいけど、5GHzよりももっと電波が遠くに届きにくいという弱点があるみたいなんだよね。
だから、Wi-Fi5やWi-Fi6からWi-Fi6Eのアクセスポイントに変えるときは、アクセスポイントの台数や配置を考え直す必要があるかもしれないんだって。

そうなんだ。Wi-Fi6Eはハイスペックになって便利なだけかと思ってたけど、そんな注意点があるんだね。
アクセスポイントを配置するときには気をつけておかないとだね。

そうだね。ただ、もちろん前の規格に比べると進化した部分がたくさんあるから、ぜひメーカーのホームページでWi-Fi6E製品について確認してみてほしいな!
大容量・高速通信の需要が増えてきている現代にぴったりのスペックだと思うよ。

YAMAHA 「WLX323」製品ホームページ

わかった!確認してみるね。

今回はアクセスポイントで電波を飛ばして、その電波を実際に測定するという検証を行いました!
周波数帯の基礎知識や、Wi-Fi6Eの情報について、今後の参考になれば幸いです!

今回も最後まで読んでくださりありがとうございました!
次回の投稿も、お楽しみに!


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